サービス管理責任者としての心構えとは？

サービス管理責任者（サビ管）として働く上での大切な心構えや資質、向いていないと感じた時の対象法を紹介します。サービス管理者として働くことに不安を感じている人や悩んでいる人、自分はやっていけるのか自信がなくなっている人は参考にしてください。

サービス管理責任者に必要な心構えとは？

チームで仕事をする意識を持つ

サービス管理責任者はチームワークを意識することが大切です。
サービス管理責任者の仕事は利用者やその家族、自分が所属する事業所の職員はもちろん、病院や行政、相談支援事業所など様々な外部機関の人たちと関わります。皆の気持ちを一つの方向に向け、一緒になって利用者を支援していけるような関係を作っていくことが大切です
障害者支援は自分一人で行うのでなく、様々な人が関わりあって行っているという意識を持って、独りよがりな支援にならないように注意しましょう。

柔軟な対応

障害には知的・身体・精神と大きく3つに分類されますが、さらに細かく見ていくと本当に多くの障害が存在します。利用者の障害から「〇〇障害だから○○」といったある程度の決まった対応は確かに存在します。しかしサービス管理責任者として大切なことは、利用者本人が生活上でどのようなことに困っているか、どんな未来を望んでいて、どのように解決したいと考えているのか、本当のニーズは何なのかを見つけることです。
そのために利用者本人と向き合い、相手の想いをくみ取っていく力が求められます。決められたやり方の支援を行うだけではなく、利用者が本当に必要としている支援は何か、利用者に合わせた柔軟な対応ができるようにすることが大切です。

利用者のことを第一に考える

色々な人が利用者のことを考えサービスを提供していますが、それぞれ立場が異なれば、考え方も違ってきます。時には、利用者の為と言いつつも「本当に利用者のため？」と感じてしまうこともありします。そのような時に「本当に利用者のためになっているか？」を自分自身に問い直してみてください。
サービス管理責任者には利用者の特性にまで気を配り、利用者のことを第一に考えた個別支援計画の作成が求められます。

サービス管理者に必要な資質とは？

コミュニケーション力

サービス管理責任者に求められるコミュニケーション力については、単に話が上手ければ良いというというわけではなく、相手の話を聞き、相手の立場を察する力が求められます。
また、言葉を使った言語的コミュニケーションだけでなく、動作やしぐさ、表情などの非言語コミュニケーションも重要なコミュニケーションです。

柔軟で落ち着いた対応力

障害者の年齢層は幅広く、また障害の種類も多種多様で、同じ障害でも人によって内容は異なります。そのため一人ひとりに合わせた柔軟な対応が求められます。
障害に対する深い理解と知識があり、相手の人権を尊重して接することができる人には向いているといえるでしょう。

複数の業務を同時に行うマルチタスク能力

サービス管理責任者は個別支援計画などの書類を作成するだけではなく、面接や職員指導など多くの業務があり、あっという間に時間が過ぎ去っていきます。効率よく業務を進めるため、サービス管理責任者には仕事の優先順位づけや限られた時間を上手く利用して複数の業務をこなしていくマルチタスク能力や、自分自身を管理するマネジメント能力が必要です。また、時には人を頼ることも大切です。

自分がサービス管理責任者に向いていないと感じた時の対処法

職場の上司や同僚に相談する

自分が感じている悩みや不安は、同じような経験をしたことのある人は多いものです。上司や同僚に相談することで、悩みを抱え込まなくても良くなります。また、誰かに相談することで助言や仕事のサポート、業務の見直しを行ってもらうことにも繋がります。一人で抱え込まず、まずは相談してみましょう。

利用者のことを第一に考える

利用者は障害者支援の知識がないことがほとんどで、利用者自身がしてほしいことを的確に伝えられないケースも多くあります。サービス管理責任者は相手のニーズは何なのか、何をしたいと思っているのかを話や観察を通して見抜くことが大切です。なかには話すことができない障害の人もいるので、一度や二度、上手くコミュニケーションが取れなかったからといって向いていないと考えるのは早計です。悩んだときには利用者の目線になって考えてみましょう。

一度自分を振り返る

なぜサービス管理者になろうと思ったのか、迷ったときには自分自身を振り返ってみることも有効です。ノートに書きだしたり、他者に話したりすることで自分の気持ちを整理してみると良いでしょう。

転職する

抱えている悩みや不安が、職場環境に起因していることもあります。環境が原因の場合には、職場を変える「転職」も一つの対処法です。転職して新しい職場に変わることで解決することもあるでしょう。

まとめ：まずは意識することから始めよう

ここまでサービス管理責任者として働く上での心構えや資質、向いていないと感じた時の対処法について紹介しました。
立場の異なる人達と協働するサービス管理責任者の仕事は、大変ですがやりがいのある仕事です。ストレスや不満を感じることももちろんありますが、利用者からの「ありがとう」の言葉はなによりもうれしいものです。悩んでいる時には、ここで紹介したことを意識してみてください。