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サービス管理責任者(サビ管)には施設や事業所のリーダー的役割があり、インシデントやヒヤリハットについての対応を担当している人も多いのではないでしょうか。
本記事ではサービス管理責任者として押さえておきたい、インシデントの知識を紹介します。
インシデントは医療現場や介護現場などでも使われている言葉で、事前にミスに気づいた、もしくはミスをしたが患者や利用者に影響を及ぼすに至らなかった出来事を指します。
起きてしまったミスは報告書を作成し職場内で共有することで、原因を特定し対策を講じることができます。そうすることで、インシデントを減らすことに繋がります。
「インシデント」という言葉は、就労系などの施設や事業所ではあまり聞きなれない言葉かもしれません。医療や介護の現場などでは一般的に使われているので、医療系に近い施設や事業所だと使われることが多いのではないでしょうか。
インシデントに似た言葉として、「ヒヤリハット」があります。ヒヤリハットは仕事をする中でヒヤリとしたことやハッとした出来事のことで、インシデントと似たような使われ方をします。ただ、全く同じというわけではなく、危険やミスに気付いているかいないかといった違いがあります。
例えば、薬の管理のみを行い、服薬時に職員が薬を渡しているといった利用者がいた場合、その薬を飲み忘れていたことが後からわかったような時です。薬の内容によってはヒヤッとする人もいれば、なんとも思わない人もいるかもしれません。ヒヤリハットとしては報告がなかったとしても、薬の飲み忘れというインシデントとして、原因を特定して対策を検討する必要があります。
このように似たような意味で使われているインシデントとヒヤリハットですが、対応方法などには微妙な違いがあります。
インシデントやヒヤリハットは報告書(インシデントレポートやヒヤリハット報告書など)を作成し、記録として残すだけでなく、再発防止のために原因の休憩や対策の検討を行うために活用します。インシデントやヒヤリハットの情報を職場内で共有し検討していくことで、事故を未然に防ぎ、個人・組織として働きやすい環境を整えることに繋がります。
インシデントやヒヤリハットがなぜ大切なのか、その話をする上でよく持ち出される事故発生モデルがあり、そのうちの一つが「ハインリッヒの法則」です。
ハインリッヒの法則とは、1件の重大な事故の背後には、重大事故に至らなかった29件の軽微な事故があり、さらに、その背後に事故寸前だった300件のヒヤリハットが隠れているというものです。つまり、重大な事故を未然に防ぐためには、その前段階であるヒヤリハットなどの小さなミスを防ぐことが重要になってきます。
また、別のモデルとして「スイスチーズモデル」があります。
スイスチーズモデルは穴の開いているスイスチーズを安全管理に例えたモデルで、事故は複数の事象が重なった時に起こるため、複数の事故防止対策を行うことでリスクを減らしていくというものです。また、どれだけ対策を講じてもミスは起こるものという前提のもと、対策を検討していきます。
ここでは2つのモデルを紹介しましたが、このような事故発生のモデルを押さえておくことで、インシデントやヒヤリハットの重要性や理解がより深まることにもつながるでしょう。
インシデントやヒヤリハットを職場で活かすポイントを紹介します。
インシデントやヒヤリハットを報告しやすい職場の雰囲気作りが大切です。事故やミスがあっても、報告がなければ対策を検討することはできません。事故やミスは報告しづらいものなので、職員が報告をしやすくなるように、サービス管理責任者は普段からのコミュニケーションを通してよりよい人間関係を作っていきましょう。
ヒヤリハットや事故があった際には、犯人捜しにならないように注意しましょう。
原因を特定することは重要ですが、反省やつるし上げになってしまうと報告がますますあがらなくなってしまいます。報告した人が嫌な気持ちにならないようしましょう。
報告書の作り方について職場内で共有しておくことで効率が向上します。報告書を作成すると、その分仕事が増えてしまうため、職員は嫌がるはずです。そこで、少しでも負担を減らすことができるように、報告書の書き方を事前に共有しておくことでスムーズに報告書を作成することに繋がるでしょう。また、書き方だけでなく、使用している報告書の様式を見直してみるのもおすすめです。
インシデントやヒヤリハットは未来に起こる事故を事前に防ぎ、仕事の効率化を図るものです。そのため、職場のリーダー的ポジションでもあるサービス管理責任者は、インシデントやヒヤリハット事例を集め、改善策を検討したり、職員へのインシデントやヒヤリハットに関する指導を行ったりすることもあるでしょう。
インシデントやヒヤリハットの報告はあげづらいものなので、普段からの言動に気を付け、コミュニケーションを取りながら話しやすい環境づくりに務めましょう。
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